古川農園 古川清幸さんにお話を伺いました

──よろしくお願いします。この一年を振り返ってみてどうでしたか?

皆、同じだと思うけど、一言で言えば怒りとしか言いようがないですね。
本当に、これを誰にぶつけていいのか。私のところは東電の事故後の、3月下旬に大葉の出荷があって、この時から風評被害の影響が出始めました。

出荷自粛やら、出荷停止もあり大変でしたね。郡山市もこの時期は庁舎が被災してたこともあり、問い合わせもままならず、毎日対応に追われていました。

──その後、福島屋商店で米を販売する訳ですが。

話をもらったんですが、正直、小売りは大変だろうと思いましたね。

ただ、このままでは福島の米も野菜もダメだろうっていうのがあったんで、じゃ、皆で協力して、やっぱい。ってことで始めました。

──始めてみた感想は?

ホームページによっては、こだわりの高級米を販売するっていうのもあると思うが、私は、手頃の値段で、それでもおしいい米を皆に食べてもらって、段々と福島の米を知ってもらえればいいと思ってます。

──その他に気にしてることは?

スーパーでも米は買えるのに、わざわざネットで福島の米を買ってもらえる。その福島を応援してくれている気持ちに応えたいです。

そのためには、字も下手だけど手書きのお便りも入れて、おまけも嬉しいと思うから、いろいろ入れてます。これが、何を入れようか考えるのが悩みなんです。(笑)

──これからについては?

安心できるのは何かと言えば、やっぱり数字だと思う。それをちゃんと出さなくてはダメだと思うので、最初から知り合いのゲルマニュウーム検査機を持っている業者に頼んで測定をした。やっぱり、キチッとした物で計測したかったので。

今後も、国や県を頼るだけではなく、自分でも常に検査測定はやるし、ゼオライトやカリウムを散布するなど、新たな土壌づくりもやっていくつもりです。

──最後に

生産者は消費に対して、常に情報を出していかなければ成らないと思うし、こういう小売りも今は大事だと思います。
今、買ってくれてる皆さんは福島の応援団だと思ってるので、そのなかで、一人でもおいしいねって言われれば嬉しいです。

──ありがとうございました。(2012.3.27)



──お客様へ──

いつも心温まるメッセージをお届けいただきありがとうございます。
小さな付箋紙への走り書きに、丁寧に目を通していただいているのが、良く解りました。

私達は45名程で、発酵肥料を自分達の手で冬の間に力を寄せ合って作り、その肥料のみで野菜を作って世に出している集団です。
ご多分にもれず、平均年齢が非常に高いです。
もう4年、5年なんとか頑張れるだろうか…そんな事を考えていた矢先きの3.11震災でした。

事の重大さを感じ、翌日全員を集合し「大変なことになった。私達農業者が食べ物を作るのを止めたら、私達、農民自身も滅びるし、日本の国全体が駄目になる。先の事は解らないけど、生産を止めたら駄目だ。足踏みせず種を播いて行こう」と申し合わせをしました。
しかし実際は、そんな事を言っても、もうダメだと種を播くのを遅らせた人もいました。
でも農民は種を播き作物を作る事は、この身に染着いています。だからいつも通り、野菜を栽培しようと決めて来ました。

会津は放射能被害ではなく、風評での被害が完全に多かったです。

そんな中、皆様からの暖かい言葉があったからこそ、なんとか一年を過ごす事が出来ました。
皆様の応援が無かったら、こんなに元気に今を迎える事が、出来なかったと思います。

私達農民が鍬を捨てたら、私達自身も、国民も子供もみんな終わってしまいます。だから頑張ります。
皆様の心からの言葉を、何よりの励ましと胸に秘めて!

皆さん、ありがとうございます。
心からの感謝の言葉を伝えたくて、下手な手紙を書きました。これからもどうぞ、よろしくお願いします。

(2012.3.28)